46.なぜ歴史は繰り返されるのか

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幸福のまじめな話

なぜ歴史は繰り返されるのか

歴史には宇宙の歴史もあるし、生物の歴史や地球の歴史もあります。

ここでは、人類の歴史を見てみることにします。

人類の歴史とは、人間の発展と成長の記録であると思います。

世界中を見れば、文明が発展した地域もありますが、逆に発展途上国ではまだ、原始的生活をしている原住民がいます。

両方とも人類であり、同じ人間です。

文化発展の違いはあっても、同じ地球に誕生した人間であり、その文化の発展の速度やコミュニケーションの差が、現在の結果となったといえます。

いまだに開発途上の原住民に人間の初期の姿を見る事が出来ます。

洋服を着る事も無く、住居も簡素で文字や言語もシンプルな場合が多いです。

他の文明との接触を避けて、独自に作り上げた社会で、何千年も同じ生活を維持してきました。

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一方、他の文明や習慣を積極的に受け入れて、より大きな民族を形成し国を形成した民族もあります。

どちらも同じ人間の歴史です。そこに極端な文明の違いを見る事ができることには驚きでもあります。

人類の歴史を見る時に、急速に発展した文明圏があり、拡大した民族が見られます。

人類の発展は世界最古の文明と言われるシュメール文明から始まり、世界中に拡散してゆきました。

その後、新しい文明や民族が誕生しては消滅してゆく、文明と民族の繰り返しでした。

民族は国を形成し、国同士の争いや吸収合併により、歴史は作られてきました。

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中心文明と周辺文明

人間の発展は、その時代の中心文明と周辺文明に分けられます。

中心文明とは、その時代に最も最先端の知識や技術を持ち、周辺文明に大きな影響を与えて人類の方向を決めてきました。

羅針盤により航海技術が進歩して、ヨーロッパ諸国から全世界に植民地の獲得が始まりました。

同時にキリスト教の布教もおこなわれ、南米などは大きな宗教の変革をもたらしたのです。

日本でも明治維新以降に海外の文明や技術と取り入れて、周辺文明圏から一気に中心文明圏に入ることになりました。

そして、現代では情報手段の発達や交通網の発達により、地球全体が一つの有機体のように繋がっています。

地球の反対側の情報も同時に、見たり聞いたりする事ができるようになりました。

もはや、中心文明と周辺文明の境も無く、人類が一つの文明圏になっているのです。

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国や地方の文化や習慣は違っても、人間の自由や人権が重んじられ、奴隷社会や不平等を受け入れない高度な文明社会を築き上げています。

完全な理想の社会にはなっていませんが、全人類が目指す理想の形や価値観を同じように持ち始めているのではないでしょうか。

このように歴史を見てみれば、民族の争いから、国家間の争いを経て、イデオロギーや宗教の闘争歴史を経た後に、ようやく人類が幸福と平和の理想社会へと向かっているようです。

世界の歴史は人間個人の歴史でもあります。

私の歴史は、人類の歴史でもあります

人間が幸福を追求することは、生理的欲望を満たす為であるので、生涯無くなることは有りません。

生理的欲望が一旦満たされても、より大きな幸福を得る為にさらに欲望を追求してゆきます。

同じ様に、人間の歴史も幸福を得るための欲望の追求の記録です。

小さな欲望の満足から、より大きな欲望の追求へと拡大してきました。

人類の欲望の追求は、地球を征服して、宇宙まで拡大しています。

人類が理想の文明社会を実現しようとする欲望の追求は、氏族レベル、民族レベル、国家レベル、世界レベルへと拡大して来ました。

それを実現しようとする中で、人間の中に存在する良心と邪心の葛藤が、そのまま人類の歴史の発展に反映されて来たのです。

人間が良心に従い善なる行動ができれば、理想社会に近づきます。

また邪心や悪の誘惑に負けてしまえば、不正や不義の支配する社会となり、理想社会が遠のいて行きます。

人類歴史は、この良心と邪心、善と悪の闘争の歴史でもあるのです。

そのため、悪によって堕落した社会を改善しようと正義を追求して理想社会を目指そうとするので、堕落と復帰を繰り返す歴史のように見えるのです。

この堕落と復帰の歴史も、ようやく終わりに近づいて来ました。

今や、人類が世界規模で共通の理想社会を目指しています。

悪や不義の闇の社会はインターネットやSNSの発展によって、隠れる場所を失いつつあります。

やがて、すべてが明白になり、善が完全に支配する時代が来る日も近いでしょう。

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47. 文明の発展と衰退の理由は
48. 人間の未来はどうなる

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