1. 幸福を感じるのは、どんな時?

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幸福のまじめな話

幸福を感じるのは、どんな時?

幸福を感じるのは、自己の欲望が満たされたときです。では人間の欲望にはどのような欲望があるでしょうか。

身近な事では、美味しいものを食べたときに幸せを感じますし、テーマパークに行った時、ゲームで遊んでいる時も楽しくエキサイティングしますね。

また料理を作るのも楽しいし、他にも会社で業績が上がって給料も増えた時も嬉しいし、スポーツで目標クリアした時も感動して嬉しいですよね。

このように楽しい事や面白い事、為になる事、趣味に興じている時など、自分が自分の意思で行いたい事をしている時です。

自分が何かを成し遂げたいという欲望や願望などを、体系的にカテゴリーに分けてみると次のように分類されます。

経済的欲望(Wealth)、衣食住の願望

自分の好きな洋服を何でも買う事ができる。

毎日美味しい食事をお腹いっぱい食べる事ができる。

豪邸に住んで、家事はしなくても、お抱えの家政婦さんが全部やってくれる。

旅行はプライベートジェットやヘリコプター、クルーザーに高級車で行き、お金で買えるものは何でも手に入る。

世界各地に邸宅を持ち、一年中気候の良いところで、遊び回っている。

誕生パーティには著名な政界人、財界人、メディアにエンターテイナーを招待し、豪勢に振る舞う。

経済的欲望を叶えると言う事は、個々で違うかもしれませんが、大体同じような事を想像するのではないでしょうか。

隣の家は豊で高級車も持っているし豪邸に住んでいるし羨ましいな。

それに比べて我が家は毎月のやり繰りがやっとで、好きな物も食べられないし、貧しくて旅行にも行けないと不満に思います。

金銭的な問題でいつも不自由さや悩みを抱いていれば、早くお金持ちになって、欲しいものを全て手に入れたいという経済的欲望を追求することは自然な事だと思います。

収入と幸福度の関係(米国)2010

米国の調査報告で、収入の上昇ともに比例して満足度が高くなることは有りませんでした。

年収が800万円あれば、十分満足な幸福がえられるとか、1000万円は必要ではなかと言う調査報告もあります。

しかし、収入が一定金額以上になると、幸福度は上がらず、横ばいになるか、むしろ少し低くなる傾向です。研究者はその原因はよくわからないといっています。

自己申告による世界の生活の満足度のレベル 1〜10
自己申告による幸福の割合と収入の関係の国毎の推移 

また、一方で、GDPの低い発展途上国では、一人当たりの収入の上昇は幸福度をかなり高める事が見られます。

千年前の人間の生活は、現代の生活の収入や質やレベルが違うわけですから、単純にGDPや個人の収入で比較できないし、現代でも、地域や民族によって、生活様式も文化も違います。

ですから、時代を超えて幸福度を比較できる方法を用いるべきだと思います。なぜなら、千年前の人間も、現代の人間も共通して、幸福になりたいと願うのですから。

時間(Time)に対する欲望

誰からも拘束も指示も受けずに、自分の好きな時に好きなことが出来る。

誰からも干渉されない、全くの自由な時間を持ちたいという欲望のことです。

時間からの解放ですね。

仕事が忙しくてなかなか自分の時間が取れない、家族と一緒にいる時間も取れない、ゆっくり眠る時間もないと言う話はよく聞きます。

会社からも束縛されないで自由に自分の時間を取れたら、どんなに幸せだろうかと思うのではないでしょうか。時間的要素は経済的要素とも関連してきます。

自由な時間を作る為に働いているので、自分の時間を提供して経済的豊かさを得ようとしています。相反するような気もしますが、時間もお金も十分欲しいということでしょう。

たとえ十分なお金があったとしても、それを使う時間がなかったら幸せとは言えないですから。

一日は24時間しかありません。8時間を睡眠に、勤務時間に8時間、食事時間が2時間だとすると、残りは6時間です。

そこから、残業時間、通勤時間を引くと、あなたの自由時間はどれくらいでしょうか。出来れば一日24時間以上あるといいですね。眠ることも、食べることも必要なければ、もっと時間を有効に使えるのですが。

食欲も睡眠欲も生理的欲望を満たす要素なので省く事ができないように、もっと自由な時間が欲しいと願うのは自然な欲望の一つであると思います。

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健康(Health)について

生まれながらして手足が不自由な場合もあります。病気になって目が見えなくなってしまうとか、耳が聞こえなくなってしまうということもありますね。

交通事故にあって半身不随になってしまうことも、脳溢血になって手足の自由を奪われることもあります。

本来有るべき機能が失われた状態では、自由に思い通りに活動が出来ない為に、不自由さを感じてしまいます。これも幸福のマイナス要因となります。

ですから病気になった人なら分かると思いますが、普通に日常生活が出来ることが、いかに大切であり有難いかということが良く解るようになります。

深刻な病気や重大な疾患を持っていなくても、指に刺さった小さなトゲの痛みであったとしても、気になってしょうがなく不愉快な気持ちになります。

人間の健康というのは健全な肉体と言う事でもありますが、肉体は生まれた時は全く自立できません。

親の助けが必要であり、保護されながら肉体が成長してゆきます。成長したのちは、親から独立して自立するようになりますが、自立するとは肉体の成長が完成しただけではなく、自立する心の成長も含んでいます。

車で例えるなら、車体は完成したが、アクセルを踏んで動くかどうかです。健康であると言うことは、心の思うままに体が動いてくれるかと言うことです。

ですから、健康であると言う事は幸福感を得るための必要条件だということができます。

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重要な家庭環境(Family)の要素

家族の問題といいますか生まれた時から両親がいなかった、幼少期に親が離婚した、父親に暴力を振るわれた、幼児虐待を受けたなどの親子関係に障害が生じれば、不幸の原因になります。

兄弟がたくさんいて賑やかで楽しかったとか、両親が共働きで、一緒に楽しい時間が持てなくて寂しい思いをしたとか、両親がとても優しくて、明るい家庭に育ったなど十人十色です。

同じ兄弟でも、育った時期は長男と末っ子で違ますし、家庭環境が引っ越しなどにより変われば、子供への影響も変わってきます。

家庭環境とはある時間を切り取った時期のことでは無く、赤ちゃん時から結婚して子供をもうけて、やがて、おじいしゃんおばあちゃんになるまでの長い人生の期間のことです。

家庭は持つのでは無く、家庭を築くといいます。

20年間、精一杯家族を守り育てた結果、掛け替えのない大切な想いを積み上げてきた家庭は、どこにも無い、他と比較できない唯一無二の傑作であるといえます。

天涯孤独に生まれても、結婚をして子宝に恵まれれば、自分で自分自身のファミリーを築いて幸せな環境を提供してくれるでしょう。

ですから家庭環境の満足度の良し悪しは幸福度の重要な要素となります。

結婚する時にどんな家庭を築きたいですか?と聞かれれば、「幸せな明るい家庭を築きたい」と多くのカップルは言うでしょう。

理想の家庭像を求めるのも幸福になりたいという自然な願望ではないでしょうか。

職場環境(Working environment)

職場といっても自営業もあるし大企業の場合もあります。また家族経営の農家や漁業に従事している場合も全て含めて職場環境と呼んでいます。

この職場での上司との関係であるとか、また職場仲間との関係であるとか、その場の自分が置かれた立場が、良い場合と悪い場合などもあります。

中にはリストラ寸前まで追いやられる場合も有るでしょう。また場合によっては職場のいじめにあったりもします。

上司からノルマを課せられ、そのプレッシャーで耐え切れなくなることも有るでしょう。

会社は自分で選ぶ事が出来かもしれませんが、職場環境は職場での人間関係ですから、自分が選んだりする事が出来ませんし、限られた空間で限られた自由の中で、管理されながら働かなければなりません。

会議にしても、報告、連絡なども、決められた規則や約束を果たすための義務の履行が求められます。

要するに自分の好き勝手に仕事は出来ませんよ、その職場でも人間関係も上手にやりなさい、自分が納得できない事であっても、命令には従って行いなさいということですね。

仕事の内容は好きでも、上司や仲間との関係が悪ければ、全てが嫌になってしまいます。自分は仕事に満足していても、上司や仲間から嫌われてしまったら、辞めたくなります。

ですから働く環境の人間関係が良いか悪いかによって、喜びや苦痛を感じる要素になります。これは皆さんも理解して頂けるのではないかと思います。

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友人・知人関係も幸せの要因

そして友人関係(Friendship)も学生時代においては大切な幸せの要因であると思います。

ですから小学校から中学校そして高校に至るまで、共に机を並べて限られた環境の中で友達関係を作っていかなければなりません。

そういった中で仲間外れにされたり、いじめにあったりすることによって苦痛を受けることもあるし、また逆に良い友達ができれば、それは一生の親友となることができるので財産にもなります。

友人関係は学生時代だけではなく、卒業してからも結婚すればママ友の場合もあり、ご近所の付き合いなど含めた友人関係です。

これも幸せの要素だと思います。

社会的幸福の六つの要素

経済的欲望
時間的欲望
健康的欲望
家庭環境
職場環境
友人関係

 次のとトピックは
2. 幸福は総合力で勝負
3. 自由と人間関係

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