恋と愛の違いは何か
このトピックは誰もが興味をもっているでしょうね。
特に若い青年はそうではないでしょうか。
もちろん恋や愛は年齢に関係なく、人間には大切な心情の世界です。
巷では、恋という字は心が下にあるから下心があり、愛は心が真ん中にかるから本気の気持ちなどと良く冗談で話していました。
ここでは、もうちょっと真面目に話してみましょう。
この説明では、あいまいすぎてよく理解できないですね。
恋は、一方通行の思いです。ある対象に対して感じる親しい思い、憧れの思い、求愛の思いです。
相手の反応や返答に関係なく、自分自身の中で湧き上がる、思慕の感情です。
どうして、このような感情が沸き起こるのでしょうか?
人に恋をする。音楽に恋をする。宇宙に恋をする。映画に恋をする。
恋する対象は人だけではありません。全てが対象となりうるのです。
人間には生理的欲望の中の一つに愛願欲求があります。
これは、心を成長させる生理的欲望の要素です。
生理的欲望は人間が生まれてから、死ぬまで無くなりません。
一回満たされたからといって、満足することは無く、さらにその欲求は続いてゆきます。
人間は常に愛する対象を求めています。
恋するという行動は、愛の対象を探し求めるための、愛の発見器の作用です。
人間は個性が違うように一人一人に備わっている波長が違います。
同じ波長を持った者同士が会話をしていると、会話が面白くなり止まらなくなります。
いつまで話していても楽しいものです。
逆に波長が合わない者同士の会話は弾みません。いつしか会話が途切れてしまします。
会話が弾むということは、学校の時に習った共鳴現象と同じです。
ブランコを漕ぐ時に、タイミングよく力を入れれば、大きく揺れてゆきますが、タイミングが合わないと幾らブランコを漕いでも揺れません。
音楽には好き嫌いがあります。
好みと言いますが、好きな歌手の声や音楽が自分にぴったりあっていると、心地よくなり、いつまで聞いていても飽きません。
ですから、好きになるタイプは個人によって違います。
青春時代は好きなタイプを比較しながら、笑っていたのではないですか。
人間の愛を成長させるために、波長のあった人や物を常に探しています。
なぜ対象が必要かというと、愛の心情は一人では感じる事ができないからです。
そして、それが自分の心の成長につながります。
恋は自分に合った波長をいつも探しています。
そして同じ波長を見つけると、その対象と関係をもつように導くようになっています。
すぐ恋に落ちる人がいますが、その人は自分の波長を相手に合わせてしまっているのです。
周りの友人が、アドバイスをしても、自分から相手の波長に無理やり合わせてしまう場合もあります。
波長が変わると、性格も変わってしまう場合があります。
友人との関係も同じです。
良い影響を与える友達もいますが、悪い影響を与える友達もいます。
自分と波長が合わないと思ったら、無理に相手に合わせずに距離を置きましょう。
恋は、次の段階の愛の世界への仲人、仲介人と考えて良いでしょう。
愛とはなんでしょうか。
これは、長いので次回にお話ししましょう。
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