親子ってどうゆう関係?
親とは生んでくれたから親になるのでしょうか?
それとも、育ててくれたから親になるのでしょうか?
親の資格や権利とはどのようなものですか?
ここで話したいのは、戸籍上の親子とか、親権の話ではありません。
人間として親の概念や定義について考えたいと思います。
私たちが想像しうる親とは、私を育ててくれた親の姿です。
育った環境により、親に対する考え方や思いは違うでしょう。
愛されて育った人ばかりでは有りません。捨てられて育った人もいるでしょう。
他人がどのような家庭環境で育ったかは見当できませんし、また比較する必要もないと思います。
人間とって、本当の親子の関係とはどのような姿、形なのかを見てみましょう。
人間は精子と卵子により新しい生命が生まれ、細胞分裂を繰り返して、おおきくなって成人となります。
同じ遺伝子を持っていますが、それぞれの役割があり、目になり口になり、内臓になっていきますが、一つの有機体として完成しています。
人間社会も同じように、さまざまな個人がそれぞれの役割を果たしながら、地域、民族、国家、世界を構成しています。
家庭はその最小単位の核となる構成単位です。
遺伝子学的には親と子の相似率は50%です。兄弟姉妹同士の相似率も50%です。
自分にとって親,子,兄弟のうち,だれが遺伝的に一番近いかについては我国ではよく誤解されている。人は父親から半分,母親から半分の遺伝子をもらっているので,親と子供は50%遺伝子を共有していることになる。実は兄弟同志も親と同じく50%の遺伝子を共有しているのである。すなわち親子の関係と兄弟の関係というのは,遺伝的には同じなのである。
信州大学 遺伝医学の基礎知識 から抜粋、
詳しくはhttp://www.shinshu-u.ac.jp/hp/bumon/gene/genetopia/basic/basic1.htm
とすると、親と兄弟との距離は同じ距離であるということになりませんか。
では、何が違うのでしょうか。
親が原因で子供が結果ということです。
親には祖父母がいて、祖父母が原因になり親は結果になってしまいます。
原因の原因を遡ってゆくと最初の親と私の関係が親子の関係になります。
最初の親とは、人間を創造した創造主、神様ということになります。
神様が自分自身の愛を感じ、喜びを得たいために、人間を創造しました。
神様の自分勝手に聞こえますが、愛情は一人では感じることは出来ません。
必ず相手が必要です。
それも自分に似た感性をもった喜怒哀楽のある存在でなければなりません。
神様が体験した創造の過程も、同じように体験できる存在でなければなりません。
神様の無形の愛を有形として表したのが人間であるように、人間も夫婦の愛を有形な形として表したのが子供です。
神様が創造の喜びを感じたように、人間も子供を産む事で、同じ創造の喜びを感じられるようにされたのです。
人間の親子の関係とは、神様と私の関係です。
子供を授かることにより、人間が神様の愛を実感できるようにするためです。
ですから、人間は子供の為なら、命を捧げても良いほどの無償の愛を持つ事ができるようになっています。
同じように神様も人間たいする思いは、無償の愛なのですから。
このように、捉えると私の両親は育ての親で、生みの親は神様ということです。
生みの親は同じ神様ですので、全ての人間は兄弟姉妹になるんです。
全ての人間が神様を同じ親と知った時に、兄弟姉妹の関係が生まれ平和が訪れるでしょう。
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