なぜ欲望には際限がないのか
毎年、フォーブスで長者番付を発表しています。上位、6人を見ても個人の資産が国家予算くらいあります。
自由社会では、自由競争ですから資産を増やす為に、社会ルールを守りながら、努力して会社を大きくする事は全く問題ありません。
個人資産の殆どは所有会社の株の評価額でしょう。
努力した分の結果が正当に評価され報酬として得られるのが理想の社会です。
民主義社会は機会の平等を目指しています。すべての人に平等に与えられる挑戦の機会です。
残念ながら、いまだにその目標は達成されていません。
どの国、どの家庭にうまれたかによって、スタート時点から差が有るからです。
国家の治安状態、経済状態、家庭環境が違う為に、マラソンのスタート地点が1キロ先から出発する人もいれば、1キロ後から出発する人もいます。
個々の記録を比べれば同じでも、先にゴールする人もいれば、遅れてゴールする人もいます。
競争する時は競争相手と比較するのでは無く、自分自身の過去の記録を上回るように努力すれば良いのではないかと思います。
競争することは必要です。お互いに励みになり、目標にもなります。
承認欲求を満たす為に目標を持って強い意志で行動すれば、良い結果をもたらす。
承認欲求を満たしたいという動機が、善なら増幅する幸福感を得られるし、自己中心てきなら、優越感か劣等感を感じるようになります。
この承認欲求は全ての分野に影響を与えます。
再度、確認しておきますが、承認欲求は生理的欲望であり決して尽きることのない欲望です。
それは、人間の心の成長に必要な要素ですから、死ぬまで満足する事はありません。
ですから、人間の全ての社会的幸福の要素に関わってきます。
経済的分野で承認欲求がつよくなれば、もっと富を蓄えたいと思うでしょう。
時間的分野なら、自由に自然を満喫できる田舎暮らしを選択するようになるでしょう。
健康的分野なら筋肉を鍛えてボディビルダーを目指すかもしれません。
プロスポーツ選手かもしれません。
職場なら、高い役職を得る為に努力するでしょう。
友人関係なら人気者になりたいとSNSで毎日投稿するでしょう。
家庭では、お父さんが料理をしたり、掃除をするようになるかもしれません。
何故、欲望に際限がないのか、それは人間には生理的欲望の承認欲求が有る為である。承認欲求は社会的欲望を際限なく増幅するからです。
知識欲求が人間の創造性であり、承認欲求は人間の発展の原動力です。
注意しなければならない事は、承認欲求の行動を始める時の動機が自己中心的なのか、より公的なのかを良く考えて行動をすることです。
動機の善悪により、結果が変わってくるからです。
たどり着く先が自己満足の優越感か、喜びを共有する幸福感か?
正当な努力の結果、世界一の富を得る事が悪い事ではありません。
何故、自分が豊かになって世界一の富豪になりたいと思ったか、その動機が一番重要です。
動機は最終目的地に導く公開の羅針盤
動機は最終目的地に導く羅針盤です、正しい方向へ向かうように常に方向を確認しながら航行するならば、必ず幸福の島にたどり着くはずです。
経済的欲望と承認欲求が合わさって、世界の富豪になったとしましょう。
成功した後、どのように富を使うかによって富豪の価値が評価されると思います。
社会から得た富で有ることをよく理解しているのならば、社会に還元してゆくのが自然の形であろうと思います。
自己満足型の欲望の満足は、砂をかき集めて高くしているようで、砂が隙間から漏れない様に、壁を高くして崩れない様にいつも心配しているような状態です。
高くなればなるほど、崩壊の恐れもありますが、周りからの羨望も注目も得る事が出来るでしょう。
そのことが、幸福で心の平安を生み出すでしょうか?
自然の山のように、高い砂山を作ろうとすれば、自然と裾野が広がり高くなればなるほど、裾野も広がってゆきます。富士山のように美しい山となるような成功者となってもらいたいです。
公的承認欲求を追求することが共有する幸福感につながります。
次のトピック
13. 平和になれない理由とは
14. 霊界と死後の世界はある
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