41. 宗教と科学の関係は

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幸福のまじめな話

宗教と科学

宗教の役割とはなんでしょうか。

宗教はいつから人間の間に広まったのでしょうか。

人間が初めて宗教的になった時期は明確ではありませんが、宗教的行為の信頼できる証拠は中期旧石器時代(5-30万年前)から見つかっています。

現在の人類の起源とされるホモ・サピエンスは40万から25万年前に現れたとされているので、宗教は人類の誕生とほぼ同時に存在したと思われます。

「宗教的信仰は当初魂の安らぎとか、来世の幸福のためではなく、生活的実践そのものから、自然と人間の真実の関係を探求しようとした志向と努力の結果から信仰がうまれたと考えるべきである。
最初の宗教的信仰とはどういう形態であったか、宇宙は自分達と共にあるという考えは人類誕生と共に長く続いた。」

(宗教の起源について、蔵原惟人著、新日本新書1978年初版から引用)

このように、宗教は人間が自然との関係を探究する目的で有ったという意見も見られます。

宗教は本来の目的は、人間が天国に行くためでも、死への恐怖のためでもなく、真理の探究の為に発生したと見るべきではないでしょうか。

自然や宇宙の中にその真理を求めた結果として、その中に存在する真理に畏敬と崇高な精神を発見したのではないかと思います。

言い換えれば、自然と宇宙の中に創造主=神の存在を漠然ではあるけれども見つけ出したのではないのでしょうか。

宗教の役割は、見失ってしまった創造主を見つけ出し、真理を究明する事だと言えます。

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宗教も人類の拡散と共にその形を変えてきました。

家族の宗教から氏族宗教、民族宗教、国教、世界規模の宗教へと拡大してきました。

人類文化の発達と共に真理追求の課題がより本質的になってきました。

それは「人間とは何か」「宇宙とは何か」の問いを追求する高等宗教へ、諸宗教が吸収されてきた歴史でも有りました。

現代では主に世界宗教と呼ばれるキリスト教、イスラム教、仏教の3大宗教に統合されています。

(ヒンズー教、ユダヤ教、神道などは民族的宗教として分類されている)

しかし、真理を探究するべき宗教の間で確執や争いが絶えないのも事実です。

人類が探究する真理とは、真実なる世界であり、平和な世界でなければならないので、最終的には3大宗教と民族的宗教が一つとなる事が出来る真理が必要でしょう。

一方、科学の探究も目指すところは、宗教と同じ真理の追求です。

科学は目に見える世界の自然や宇宙を科学的に探究することで、「人間とは何か」や「宇宙とは何か」の疑問を解決しようとして来ました。

宇宙の研究では、もっと広くもっと遠くへと、96億光年先の最も遠い恒星、イカロスに達するまで探究を拡大して来ました。

自然界の研究では、もっと小さい物質の探究が行われて原子、素粒子、ニュートリノの発見がありました。

そして、重量をほとんど持たないニュートリノの研究は宇宙の起源、ビッグバンの研究に関わってくるのです。

宇宙はビッグバンというエネルギーの塊から誕生したとされています。

目に見える物質を限りなく追求してゆくと、エネルギーという目に見えない物質から誕生したというのです。

この目に見えないエネルギーから全ての宇宙や人間と自然が誕生したことを考えると、ビッグバンには、法則や秩序、そして明確な意思が有ったと想像できるのです。

意思の有るエネルギーの原因を人間は神と呼ぶのではないでしょうか。

宗教も科学も究極的な目的は、人間と宇宙の誕生の原因で有る神=創造主と出会うためなのだと思うのです。

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